5年ぶりにCarryMeを動かした。
これからいろいろな場所へ行くなら、やはりこの自転車が一番気楽に付き合えそうだと思ったから。
長く使わなかったのは、どこか「もったいなくて」。
でも、それこそがもったいなかったと今なら思う。
暮らしを少しずつ整理する中で手放せなかったものに、自転車があった。
自転車はいい記憶として残っていた。
輪行は今回が初めてだったが、自宅で何度も展開と収納を練習していたので特に迷わず。
電車にもスッと収まり、駅から少し離れたショップまで走るだけで、久しぶりに「自転車って気持ちいいな」と思えた。
これなら旅にも使えそうだ。
ショップに着いて、まずは自転車と名前を伝えた。
「おお、お久しぶり。懐かしいね、このCarryMe」と店長が笑ってくれた。
「また乗り始めたの? 少しずつ走ってる?」
久しぶりなのに、すっと昔の距離感に戻れた気がした。
「また一緒に走れたらいいね」とも言ってくれて、少しうれしかった。
また自転車が身近になっていく感覚があった。
Moultonの整備もお願いした。
次回、持っていく約束をして、この日はCarryMeと帰る。